「ローマ神話を知りたいけど、むずかしそう…」と思ったことはありませんか?
教科書や本で調べようとすると、「専門用語が多くてわからない!」という経験をした人が多いはずです。
そこで今回は、ローマ神話の神様一覧を簡単にわかりやすくまとめました!
この記事を最後まで読めば、ローマ神話の面白さがわかるので、ぜひ読んでください。
はじめに|ローマ神話ってどんなお話?

ローマ神話とは、古代ローマ帝国で語り継がれた神々や英雄たちの物語です。
実は、その内容の多くは有名な「ギリシャ神話」と共通しています。古代ローマの人々は、優れたギリシャ文化を取り入れる際、ギリシャの神々を自分たちがもともと信仰していた神々と結びつけました。
そのため、物語のエピソードはギリシャ神話とほぼ同じですが、神様の名前が違うのが大きな特徴です。
物語はギリシャ神話と同じだけど、名前が違うんだね!
現在、私たちがよく知る太陽系の惑星の名前(ジュピター、ヴィーナス、マーズなど)や、英語のカレンダー(1月のJanuary、6月のJuneなど)の多くは、このローマ神話の神々が語源となっています。
僕たちの身の回りにローマ神話が語源となっているものはたくさんあるよ!
それでは早速、ローマ神話の主要な神様をご紹介していきます!
ローマ神話の神様一覧

参考・出典:Wikipedia(ローマ神話)
主要12神(ディ・コンセンテス)
最初に紹介するのは、ローマ神話のメインの12神!
ユピテル|天空と雷を司る最高神

ローマ神話の最高神であり、天空と雷を司ります。
英語名ジュピター(木星)の語源です。強力な武器、雷霆(らいてい)を持ち、神々と人間の中で威厳ある存在として描かれています。
しかし、神話の物語の中では、美しい女性に心を奪われては姿を変えて近づき、妻であるユノの嫉妬を買うといった人間味のある一面も多く残されています。
ユノ|誇り高き神々の女王

最高神ユピテルの妻であり、結婚や出産、女性の守護神として広く信仰された神々の女王。
英語名のジューン(6月)は、彼女の月に結婚すると幸せになれるという言い伝えに由来します。
夫の浮気に対して非常に厳しく、相手の女性に容赦のない罰を与えるエピソードが有名ですが、それは結婚という制度と家庭の平穏を誰よりも重んじている証でもあります。
ネプトゥヌス|海と地震を操る荒ぶる神

海と水、そして地震を司る強力な神様。
英語名ネプチューン(海王星)の語源です。手にした三叉の矛(トライデント)で海をかき混ぜて嵐を起こし、大地を揺るがす力を持っています。非常に気性が荒く、自然の恐ろしさを体現するような存在ですが、同時に人間に「馬」を与えた神とも言われています。
ミネルヴァ|戦術と知恵の完璧女神

知恵と工芸、そして戦略的な戦いを司る女神。
最高神ユピテルの頭から、すでに武装した大人の姿で生まれたという驚きの逸話を持ちます。力任せの争いではなく、頭を使った戦術を大切にしています。さらに、たくさんの技術も人間に教えました。
マルス|勇敢で誇り高き戦いの神

戦争と農耕を司る神様。英語名マーズ(火星)の語源です。
ギリシャ神話では粗暴な戦いの神として描かれていますが、ローマにおいては「国を守る勇敢で偉大な神」として最高神ユピテルと同じくらい信仰を集めました。
ウェヌス|世界を魅了する愛と美の女神

愛と美、そして豊穣を司る女神。
英語名ヴィーナス(金星)の語源です。海の泡から生まれたとされ、神々も人間も魅了される圧倒的な美しさを持っています。ルネサンス期の有名な名画「ヴィーナスの誕生」のモデルとしても広く知られています。
アポロ|芸術と予言の天才カリスマ

太陽、音楽、予言、医術、弓術など、多くの分野を司る多才な神様。
ギリシャ神話の「アポロン」がそのままローマに受け継がれました。若く美しい青年の姿をしており、竪琴(たてごと)や弓矢をそなえています。完璧な能力を持つ一方で、神話の中では彼の恋が悲しい結末を迎えるエピソードが多いです。
ディアナ|森を駆ける気高き月の狩人

アポロの双子の妹で、月と狩猟、そして森を司る女神。
弓矢を持ち、猟犬たちを連れて森を駆け巡る姿で描かれています。生涯結婚しない誓いを立てており、とても気が強い性格です。自身の水浴びの姿を見た人間の若者を鹿に変えてしまうなど、容赦のない一面があります。
ウルカヌス|宇宙一の天才職人

火と鍛冶(かじ)を司る職人の神様。
火山を意味する英単語ボルケーノ(Volcano)の語源です。はなやかな神々の中で唯一、作業場で汗を流して働く労働の神であり、ユピテルの武器など、神々の持つ強力な道具の多くは彼が作り出したものです。
足が不自由であったとされますが、その卓越した技術によって美の女神ウェヌスを妻に迎えました。
ウェスタ|家庭の炎を守る癒しの女神

かまどの火と家庭を守る女神。
古代ローマにおいて、火は食事を作り暖をとるための大切なものでした。そのため、彼女は国家や家族の中心にある最も身近で神聖な存在として大切にされました。
メルクリウス|神出鬼没のスピードスター

商業、旅人、そして伝令を司る神です。英語名マーキュリー(水星)の語源。
つばの広い帽子をかぶり、羽の生えた靴を履いており、天界から冥界まであらゆる場所へ瞬時に移動する能力を持っています。神々の言葉を伝えるメッセンジャーとして活躍し、また、非常に機転が利くため商人たちからの厚い信仰を集めました。
ケレス|豊穣をもたらす母なる大地

農業、特に穀物の豊穣(ほうじょう)を司る母なる大地女神。
シリアル(穀物)の語源となっています。人間に農業を教え、実りをもたらしました。愛娘が冥界の王に連れ去られた際、深い悲しみから世界中を冬にしてしまったというエピソードがあり、これが世界に四季が生まれた理由として語り継がれています。
世界を支える重要な神々
次に紹介するのは、ローマを支える神様達!
プルトン|莫大な富を持つ冥界の王

冥界(死者の国)を支配する神様。
ユピテルの兄弟にあたります。英語名プルート(冥王星)の語源です。恐ろしい死の世界の王であると同時に、地下には金銀などの鉱脈が眠っていることから、富を司る神としても扱われます。
バックス|喜びと狂乱のワイン神

豊穣とワイン、そして狂乱を司る神様。
ギリシャ神話のディオニュソスにあたります。彼がもたらすワインは、人々に日々の苦労を忘れさせ、解放感と喜びを与えるものとして広く愛されました。祝祭の神でもあり、彼の信者たちは熱狂的なお祭りを繰り広げたと言われています。
クピド|いたずら好きな恋のキューピッド

愛の女神ウェヌスの息子で、愛と欲望を司る神様。
英語名キューピッド(cupid)の語源として知られています。背中に愛らしい羽が生えた少年の姿で描かれることが多いですが、彼が放つ矢の力は絶大です。金の矢に射られた者は激しい恋に落ち、鉛(なまり)の矢に射られた者は相手をひどく嫌悪するようになります。
神々でさえ彼の矢にはあらがえず、神話の中で起こる数々の恋愛劇は、彼の放った矢が原因となっていることが少なくありません。
プロセルピナ|四季を生み出した冥界の女王

農業の女神ケレスの娘で、冥界の女王。
春に花を摘んでいたところ、彼女に一目惚れした冥界の王プルトンによって地下の世界へ連れ去られてしまいました。母ケレスの交渉により、1年のうち数ヶ月は冥界で、残りの期間は地上で過ごすことになります。
彼女が地上にいる間は大地が潤って春や夏になり、冥界へ戻ると母が悲しんで冬が訪れるとされています。
サトゥルヌス|黄金時代を築いた農耕の父

最高神ユピテルの父親で、農業と時間を司る神様。
英語名サターン(土星)や、サタデー(土曜日)の語源です。息子ユピテルとの戦いに敗れて王座を追われた後、イタリア半島に逃れて人々に農業や文明を教えました。彼が統治していた時代は、争いも労働の苦しみもない豊かで平和な「黄金時代」だったと語り継がれています。
ファウヌス|森の奥に潜む自然の精霊

森と野原、そして牧畜を司る精霊のような神様。
人間の上半身にヤギの角と下半身を持つ姿で描かれています。森の奥深くに住み、不思議な声や音を出して旅人を驚かせることもありますが、基本的には家畜をオオカミなどから守ってくれる存在です。
また、夢を通じて人々に神の予言を与える神としても信じられています。
ローマ神話の独自の神様
最後に紹介するのは、ローマ神話オリジナルの神様達!
ヤヌス|2つの顔を持つ始まりの神

すべての事物の「始まり」と「終わり」そして、門を司るローマ独自の神です。
過去と未来を同時に見渡せるよう、頭の前後に2つの顔を持つ不思議な姿で描かれています。
年の始まりである1月(January)の語源にもなりました。ローマ帝国において、ヤヌス神殿の扉は「戦争中は開かれ、平和な時は閉じられる」という、国家の平和状態を示す大切なシンボルになっていました。
クィリヌス|ローマ市民の誇り高き守護者

ローマ国家とローマ市民そのものを守る、大切な神様。
もともとは農耕や戦争に関わる神でしたが、後に「ローマの建国者である初代王ロムルスが、死後に神になった姿」として信仰されるようになりました。ユピテルやマルスと並んでローマの代表となる神様となり、ローマ人としての誇りや団結力を象徴する存在です。
フォルトゥナ|運命の輪を回す幸運の女神

運命と幸運の女神。
英語のフォーチュン(fortune)の語源となっています。目隠しをして「運命の輪」を回す姿や、豊かさの象徴であるツノを持つ姿で描かれます。彼女の回す輪によって、人は幸運になったり、逆に不運になったりするため、運命の気まぐれさを体現しています。
今回ご紹介した神様の関係図

まとめ:ローマ神話には個性豊かな神様がたくさんいる!

今回はローマ神話の神様一覧をご紹介しました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
